2014年7月14日月曜日

かばんの中身


パプア篇に入る前に、旅行中の荷物について書いておこうと思います。

まずは鞄。

 青いバックパック(42L)は2年ほど前に新宿で買いました。アフリカ、フランス、モンゴルなどに行く時も使っていて、あちこちの思い出と汚れがつまっています。今回は平均して13kgくらいでした。灰色のリュックはジョグジャカルタで購入したもの、600円くらいの安物ですが大きめでたくさん入るので便利です。赤いバッグは貴重品をいれたりちょっと出かける時につかいます。日本の、たしか下北沢かどこかで買いました。

枕は無印良品のもの、空気を抜けばかさばらないので便利です。夜行バスではあると無いとでかなり違うので、これも愛用品のひとつ。枕の右側にあるのはジョグジャのブリンハルジョ市場で購入したバティックの布。90cm×180cmの大きさで、シーツ代わりで何かと使っています。下は常備薬。旅行中は不安なのでいろいろ持ち歩いています。マスクやガーゼ、包帯、湿布、軟膏、各種飲み薬と、左はインドネシアの酔い止め。酔い止め以外は滅多に使いません。

 洗濯用品。左のハンガーはジョグジャで買いました。たくさん干せるし、折り畳めるので便利です。洗濯紐はあまり使えませんが、使える時は一気にたくさん干せるのでやはり便利。


シャンプーはTRESemmeというものを使っています。水質の違いのせいかどうしても髪がぱさぱさになるのですが、友達に教えてもらったTRESemmeが一番よくまとまります。ミニボトルがなく、このサイズが最小です。

 これは無駄な荷物、各地で買ったお土産です。買いすぎないようにかなり絞っているつもりですが、シクロ(三輪自転車)は買ってしまいました。それとベトナムコーヒーをいれるために、コーヒーフィルターも。

旅行するなら荷物は小さく、軽くというのが大切ですが、どうしても重くなってしまう、そんなときもあります。
重かったもの達。パソコンは、メール連絡のためと読みたい論文のデータが入っていたので持ち歩いていました。充電器や変圧器、変換プラグもやたら重いかかさばります。そして本。出発前はインドネシア語の辞書(佐々木辞書、一番左の赤い本)と地球の歩き方2冊、文庫本3冊でしたが、途中で4冊ほど増えました。重かったけれど、どれも手放せず。

 あとは服がかなりの体積を占めていました。途中で着れなくなって捨てた服もあれば、洗濯が追いつかず買った服もあり。あと涼しい地域と飛行機機内の冷えに備えて、長袖やパーカーももっていました。かさばります。


振り返れば無駄なものがたくさんありますが、なんとか怪我なく担いで歩けていました。もっとコンパクトにまとめられるようになりたいものです。


@ Makassar, Indonesia

ジョグジャ(2014年6月17日〜7月12日)


 ジョグジャカルタに帰って、まず1週間は友人宅に居候しました。以前のアパートは期限が5月末までだったため、すでに引払っていたのです。その一週間で家探しをして、1泊2日で近郊のサンギラン博物館へ行き、たくさん料理してたくさん喋って屋上に登って夕涼みをしたりしていました。これは非常に創造的な1週間。

 到着直後になぜか始まった撮影会、私物のベチャ(三輪自転車)グッズと友人のかえるを借りて。

友人作、みかんのみか子。彼女は絵がうまいです。
コス(アパート)自体も綺麗なところでとても暮らしやすかったですが、あいにく契約期限がきれてしまいお互い別のコスに移りました。

 自分の引っ越し先は、通称トトロの森。
klebenganという住宅地にあり、UGMまでも歩いて20分とかからない好立地です。
写真中央部にみえる祠のようなものはヒンドゥー式のお祈り場所らしく、部屋はこの奥にあります。
前庭が広く、空気がきれいで静かでとても良い環境です。犬、鳩、亀など生き物もたくさん飼っていて、おどろくべきことにニワトリが夜に樹上で眠ります。

 家族からも友人からも、なんでそんな森に住んでいるのかと聞かれることが多く、かえってこちらが驚いてしまいました。静かで空気がきれい、管理人さんの人柄が良い、それでいて家賃が月4000円なのだからとても良い場所を見つけたと、自分では満足していたのです。お金が足りないとか、サバイバル生活に憧れているとか思われてしまったようですが、そんなことはありません。たしかにwifiはないし共同シャワーは桶で水を浴びるタイプで、その点は便利とは言えませんが一方で不便も感じていません。騒音や排気ガスがひどくて窓も開けられないような場所のほうがよっぽどストレスです。
 スツールを一脚買って、のんびり読書していました。それはとても文明的な生活であると認めてもらいたいです。


 引っ越し後はちょこちょこ友達と出かけたり、インドネシア語検定が近づいてからはインドネシア語の勉強に追われていました。それと7月に入ってから、とうとう帰国が現実的に近づいてきたのを感じます。上記の同棲(?)していた友人をはじめに、同期の留学生が一人また一人と日本に帰っていっています。自分は8月20日ごろに帰国予定でまだ時間がありますが、送り出す寂しさと自分も来月帰るという寂しさとがあいまって、寂しくなります。
 現地用の携帯にはいっている彼らの番号がたまーに目に入って、ああもう繋がらないのだなぁとか、あのときはこんなこと話したっけとか、そういうのを考えるとやっぱり少ししんみりします。少しじゃないときもあります。

 終わりを見据えつつ、おそらくは最後のインドネシア国内旅行に出発です。



@ Makassar, Indonesia

家に帰って思うこと


 ジョグジャカルタを出発したのが5月2日、戻ったのが6月17日。ちょうど1か月半の旅行でした。思ったより短かったというのが正直な印象です。各地での滞在日数が短かったうえ、行ってみたい場所がまだまだ残っています。マレーシアのペナン、サラワク州、カンボジア、ラオス、ミャンマー、インドネシア国内でもカリマンタン、スマトラ島南部やスラウェシ島北部は飛ばしました。出発前は途中で帰りたくなるかもと思っていたのですが、懐かしくなることはあっても結局帰りたいとは感じませんでした。できることならあと半年ほどアジアで、もう半年はヨーロッパとアフリカ北部で、さらに追加の1年を南北アメリカ大陸で旅行したいくらいの気分です(現実にはちゃんと日本に帰って大学を卒業します、念のため)。

 旅行というのは一時的な非日常であることが多いと思いますが,少なくともこの1か月半は旅行している状態が日常でした。町を歩いて、チケットを予約してホテルを探し、そういうことの繰り返しと積み重ねです。基本的に1人ですが、特別孤独なわけでもありません。現地の人や旅行者同士でなんだかんだ話すので、ジョグジャで蟄居しているより会話の時間は長かったと思います。インドネシアの人には「旅行は友達(か恋人、家族)と一緒のほうが絶対楽しい」と言われることが多かったですが、自分はやっぱり一人旅も好きです。
 友達と一緒が楽しい、というのともう一つ、「一人旅は危ない」ということも良く言われました。ただ、インドネシアで旅行するにあたって何がどう危険で、一人だとどのようなリスクがあるのかということを聞き返してもあまり明瞭な答えは得られません(これは「危ないから危険なんだ」という理屈だと思います)。危ないと決めつけていろんなチャンスを見逃すのはもったいない。ただ、実際旅行している間は何がどう危険なのかをつねに自分で調べて考えていたので、やっぱり危ないなと再認識することも多々ありました。

 ともあれ、無事に楽しく旅行できて、本当によかったです。よかったよかった。とてもよかったので、帰国前にもう一度出かけることに決めました。次なる目的地はパプアとカリマンタンです。



写真はジョグジャで最初の1週間泊まっていた友達の家の、屋上から。


@Makassar, Indonesia