2014年6月12日木曜日

トバ湖(2014年5月12日〜14日)②


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・トゥクトゥク Tuk Tuk
 トゥクトゥクには基本的にホテル、レストラン、旅行代理店しかありません。湖畔でハンモックに揺られながら、ゆっくり読書ができるようなところです。昼間からだらだらビールを飲んでいる人もいました。

 きのこが好きな旅行者が多いのでしょう。インドネシアでは最近Narkoba麻薬の取り締まりを強化しているようですが、バリ島やロンボク島ではもっとポップでかわいい看板を普通に見かけます。

 サモシール島ではトゥクトゥクを拠点に島内観光するのが定番のようです。レンタルサイクルは1日IDR30,000、レンタルバイクはIDR80,000程度(ガソリン代は別)。自分はTuk Tuk からTomokへ, 島の北側へ向けてAmbariata, Simanindoを通り、反対側のPanggururanまで往復してきました。サモシール島南側は道路の状態が悪いと聞いたので、1周コースはやめて行きも帰りも同じ道を通っています。


・フタボロン博物館 Museum Huta Bolon

 トバ湖周辺に多いのがバタッBatakという民族です。宗教はイスラームではなくカトリックが主流。
 道中みかけたお墓。ヨソ者の自分としては、家と十字架の組み合わせが新鮮でした。

 バタッ建築でもミナンカバウ建築のように屋根が反り返っています。ただしこちらは船の形を模しているらしく、ファサードの向きが違います。


 サモシール島シマニンドSimanindoのフタボロン博物館は伝統的な村の跡地にあり、平日は10:30と11:45からの2回、日曜は11:45から1回、伝統舞踊を上演しています。この舞踊というのが大変ゆるい。

 主役(?)の水牛、なかなかご立派でいらっしゃる。彼を中心にある生命の木(Borotan)につないで、踊りが始まります。


 演奏は伝統家屋のテラス部分で行われていました。笛の音がずっと途切れず、一体どんな呼吸器官をもっているのか不思議。

 踊りは緩やかなステップをふんで、ゆるゆるゆるゆると続きます。盆踊りのような感じでした。後半は観客も参加してぐるりと木のまわりを一周。ひとりだけノリノリなおじさん(いい人!)がいたのですが、他は踊り手に引きずられて戸惑いながら加わっていました。わたし面倒くさいから見てる~と言ったら、踊り手のおじさんに舌打ちされました。全体的に自由です。


 最後に登場したのは怪しげな人形。写真は上演前に撮りました。病気で亡くなった王様の息子に似せてつくった、木製操り人形だそうです。中に仕掛けがあって、後ろから操るとばったばったと不格好に動きます。チップをもらうと、踊り手たちが声を揃えて「Horas!」とバタッ語でお礼。すべてが唐突で吹き出しそうだったのですが、ひとさまの伝統を笑っちゃいかんだろうとこらえました。いま思い返すと、もし存分に笑っても彼らになら受け入れてもらえたんじゃないかという気がします。


・パングルランPanggururan
 近くに温泉郷があるようです。行きませんでした。トゥクトゥクが観光客向けなのに対して、パングルランは人が住んでいる町でした。ベチャマシーンが多数あり、下校中の小学生が1台に何人もつめかけて乗っていて、楽しそう。



 滞在中は全日とも、午前中にはよく晴れていて、突き抜けるような青空と低くかかった雲が印象的でした。午後からはしとしとと雨が降りはじめ、どことなくアンニュイな雰囲気になります。人形踊りもそうですが、どことなく不思議なところでした。



@ Tana Toraja, South Sulawesi, Indonesia


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