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大学に入ってからは授業やサークル、バイトなどで常にバタバタしていて、言うなればそれが普通の大学生なのでしょうが、やはり忙しかったのです。それに比べてジョグジャでのこの期間はとても安定していて快適でした。とくに留学前の大学3年前半とUGMで留学中の半年は、睡眠時間削って課題を消化、眠い目をこすりながら大学かバイト先へ行き、近代経済学批判に心を折られる、というような日も少なくはなく、ちょっとキャパシティーを超えていました。この4月はメラピ山がよく見えた朝や、夕焼けが綺麗だった日の記憶がたくさんあるので、きっとあるところの人間的な意味で良く生きていたのだと思います。自己没入的すぎる気もしますが、まだ許容範囲内かなーと。
あと本を読む時間が豊富にあったので、心にのこった本もあります。なんだかんだ読めた冊数は少ないですが、楽しく読めました。サン=テグジュペリの『人間の土地』、
それと中野麻衣子(2007)「バールとゲンシー ―バリにおける資金集め活動と消費モダニズムー」はイチ押しです!!中野さんの論文はネットで拾えます。
留学中断ということで両親や大学関係者、その他少なくない人々にご迷惑とご心配をおかけしてしまったのですが、おかげさまで充実したニートライフが送れています。
そんなニートですが、ジョグジャでそのまま半年暮らせるほど大人でもなく、5月からはコスkos, kost(アパート、インドネシアでの便利な住居形態のひとつ!)を引払って旅行しています。というのも、行きたいところがたくさんあったのです。インドネシアの魅力の一つは民族的多様性、しかし半年間で触れられたのはほぼジャワのみでした(例外的に、11月には友人と4人で5日間ほど旅行にいきました。とても楽しかった)。
島でいえばジャワ島以外にスマトラ島、スラウェシ島、カリマンタンやパプア、民族でいえばスンダ、ミナンカバウ、バタック、ダヤック、多すぎて全部は挙げられないので省略しますが、とにかく知らない地域がたくさん残っていました。各地の自転車タクシーにも乗って(漕いで)みたいという願望もあります。
例えるなら、日本料理はカリフォルニアロールしか食べたこと無い、みたいなものでしょう。ジャワなら中トロかウニの軍艦巻きあたりが妥当かもしれませんが、とにかくもうちょっと食べてみたいところ。納豆やどじょう豆腐、ゲテモノ系までは制覇できずとも、うどん、天ぷら、ラーメン、すき焼きくらいはおさえておきたい。インドネシア語も日常会話なら問題ない程度には覚えたので、箸がきちんとつかえるガイコクジン、みたいなノリです。
ジョグジャでニートライフを満喫しつつ、西回りでぐるっとインドネシアの半分をまわる計画をたてました。道中のトラブルや万一の事態にそなえ、あれこれと準備もしてあります。
予算も日程もそれなりに限られた旅ではありますが、まずはジャワ西部のバンドゥンから、インドネシアつまみ食いのスタートです。
@Kuala Lumpur, Malaysia
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